羽毛布団打ち直し・リフォーム・羽毛ふとん

キルティングとは？

羽毛布団の表側と裏側に縫製を施し、ボリューム感を持たせる加工のことです。キルティングを行うことで羽毛が空気を含みやすくなり、保温性が高まります。また、羽毛が偏るのを防ぐ他、布団が体にフィットしやすくなるのもキルティングの特徴です。自分に合った加工方法を選ぶことで、布団の快適性がグッと上がります。

直キルト

生地の表側と裏側をダイレクトに縫い付ける加工方法です。表地と裏地の縫い目にはほとんど羽毛が残らず、厚みがないのが特徴として挙げられます。縫い目に羽毛が残らない分、保温性が低下し寒さを感じやすくなります。また、体へのフィット感が落ちるのに加えて、羽毛が飛び出しやすいことも注意点です。現在は、羽毛の量が少ない布団で用いられることが多く、リーズナブルな価格帯で販売されています。

立体キルト

表地と裏地の縫い目に厚みを持たせて縫製を行う方法です。縫い目に厚みが出ることで羽毛が空気を含みやすくなり、直キルトよりも優れた保温性を備えています。ボリューム感が出やすく、ふんわりとした質感を楽しめるのも特徴です。あらかじめ立体的に加工を施したところに羽毛を入れるので、ホコリが少なくなるというメリットもあります。

利便性の高さから、現在は立体キルトが採用されることが多いです。ただし、縫製方法が複雑になるため直キルトよりも価格は高めになります。

ツインキルト

表地と裏地の間に布を挟み、表と裏で互い違いになるように縫製を行う方法です。羽毛に空気が入りやすくなり、温かい状態をしっかりキープできます。また、表と裏で互い違いに縫製されているため、縫い目の部分が薄くなるのを防げます。

新2層立体キルト

ツインキルトとほとんど変わらない構造ですが、上下の端のマスを小さくすることで、体に馴染みやすくなっているのがツインキルトとの大きな違いです。しっかりとした保温性を備えているのに加えて、体へのフィット感が高いことで知られています。

スライドフィットキルト

中央部分のマスをあえて大きめに取り、左右のマスの縫い目は中央部分に沿うように斜めにマチを入れる加工方法です。縫い目の谷間がほとんどできないため、羽毛が薄くなって保温性が落ちるのを防げます。また、表地と裏地の間に布を入れる必要がない分、ツインキルトより軽量になります。

口コミで温かいと評判なのはどの加工方法？

同じ羽毛でもキルティングによって温かさは変わります。保温性という観点から見れば、ツインキルトもしくは新2層立体キルトが最も温かく、次にスライドフィットキルト、立体キルト、直キルトの順になります。寒さに弱い方はツインキルト、暑さに弱い方はそれ以外のキルティングといったように、好みに合わせて選ぶとよいでしょう。