羽毛布団打ち直し・リフォーム・羽毛ふとん

織り方

側生地の主な織り方には、「平織り」「ツイル」「サテン」の3種類があります。

・平織り

縦糸と横糸を交互に組み合わせる織り方で、最も基本的なものです。耐久性に優れ、通気性も高いのが特徴となっています。

・ツイル

ツイルは「綾織」や「斜文織」と呼ばれ、斜めの線ができる織り方です。平織りに比べると糸が浮いている場所が多いため、羽毛が飛び出ないように糸の密度を高める必要があります。糸の密度が高いということは、それだけ糸を使っているということなので重さはありますが、シワになりにくく伸縮性に優れているのがメリットです。

・サテン

サテンは、羽毛布団に多く使われている織り方で、「朱子織」や「繻子織」と呼ばれています。摩擦に弱いですが、高級感のある独特な光沢と肌触りが柔らかいのが特徴です。

キルト構造

キルト構造とはマス目のような仕切りのことで、中の羽毛が動かないようにする役割があります。「立体キルト」「二層立体キルト」「市松キルト」などが挙げられます。

・立体キルト

羽毛布団の基本の構造です。縫い目の部分のマチを大きくとっているため、厚みがあって保温性もあるのが特徴です。

・二層立体キルト（ツインキルト）

その名のとおり、立体キルトが二層になっていてボリュームがあります。立体キルトと比べて重みはありますが、保温性や体のフィット感は増します。

・市松キルト

以前はこれが主流でしたが、最近は減ってきています。軽量な点はメリットですが、保温性が低いので冬場には向いていません。

重さ

側生地は使われている繊維の細さによって重さが変わってきます。繊維の細さは「番手」で表され、数字が大きくなればなるほど糸は細くなります。例えば100番手であれば軽く、40番手だと重く感じるといった具合です。

また、繊維の種類にも違いがあります。綿やポリエステルなど様々な素材があり、保温性や質感を重視すると綿がおすすめです。

ポリエステルは綿と比べると価格は安いですが、蒸れやすいという特徴を持っています。綿は肌触りもよく快適な睡眠が得られやすくなります。

ただし、繊維の細さに注意しましょう。繊維の細さは重さだけでなく、質感にも違いが出ます。細ければ細いほど滑らかな肌触りで体にフィットするので、「綿100％」と表示されていても繊維の細さによって良し悪しが分かれるのです。60番手以上の側生地を選ぶとよいでしょう。