【羽毛布団打ち直し・リフォーム・羽毛ふとん

羽毛布団の魅力と特徴

羽毛布団は、軽くて保温性に優れた寝具です。その秘密は羽毛の中にある空気の層です。羽毛には細かい枝（羽枝）が無数にあり、その中に空気を閉じ込めています。この空気の層が保温層となり体温を逃さず、暖かさを長時間保ってくれます。また、羽毛は吸湿性と放湿性にも優れており、就寝中に出る汗を吸収して朝には放出します。そのため、羽毛布団は一年を通して快適な睡眠を提供できるのです。さらに、羽毛は弾力に富んでおり、体の動きに合わせてフォルムを変えるため、布団の中で気持ちよく眠ることができます。

羽毛布団が破れた！？補修の必要性

様々な魅力を持つ羽毛布団ですが、使用を続ける中で破れてしまうケースも少なくありません。

羽毛が抜けて寝心地が悪くなる

羽毛布団は使っているうちに羽毛が抜けてきます。羽毛が抜けると、次のような問題が生じます。

• かさ高が低くなり、寝心地が悪くなる
• 羽毛が布団の外に飛び出し、部屋が汚れる
• 羽毛布団の暖かさが低下する

このようなときは、羽毛布団のリフォーム（打ち直し）が有効な対策です。リフォーム時に羽毛補充することで、かさ高と暖かさを取り戻し、寝心地の良い羽毛布団に生まれ変わります。

破れが大きくなると羽毛が飛散する

最初は小さな穴でも、そのまま放置していると次第に大きくなり、羽毛が布団の外に飛び出すリスクが高まります。飛散した羽毛は、呼吸器への影響が懸念されます。特に乳幼児や高齢者の方がいるご家庭では注意が必要です。また、羽毛がバラバラになると保温性も低下し、布団本来の機能を発揮できません。破れが広がる前に、リフォームや修繕を専門業者に相談することをおすすめします。布団の解体・羽毛の補充・再縫製により、快適な眠りを取り戻せます。

羽毛布団の補修方法

プロに依頼するリフォーム

羽毛布団のリフォームとは、古くなった羽毛布団を解体し、洗浄・丸洗い、乾燥、新しい羽毛の補充、生地の新調、縫製する作業のことです。これらの工程を経て、愛着のある羽毛布団が新品同様の質感と保温性を取り戻します。リフォームにより、愛着のある羽毛布団を手放さずに長くお使いいただけます。

自分で補修する

羽毛布団に穴が開いてしまった場合、応急処置として自分で対応することもできます。例えば、以下のような補修の手順があります。

1. 穴の周りをハサミで切り取り、きれいな円形に整える
2. 穴より少し大きめのパッチテープ（アイロンプリントなど）を貼る

※羽毛布団の生地には針は禁物です。

一時的に羽毛の飛散を防ぐことができますが、長期的な対策にはなりません。なぜなら、布団の破れは放置すると次第に広がっていく、羽毛の飛散が止められない、洗浄や補充ができず清潔さや保温性が損なわれるなどの理由から、やがて全面的な補修が必要になるためです。したがって、羽毛布団の寿命を延ばすには、専門業者によるリフォームが不可欠といえます。

リフォームのメリット

愛着のある羽毛布団が新品同様に！

羽毛布団をリフォームすることで、愛着のある布団が新品同様の状態に生まれ変わります。例えば、今使っている羽毛布団と同じ仕様でリフォームしたいなど、お客様のニーズに合わせた柔軟な対応が可能です。お気に入りの布団を長く大切に使えることは、リフォームのメリットといえるでしょう。

新しい布団を購入するよりコストパフォーマンスが良い

羽毛布団のリフォームは新品を購入するのと比べて、コストを抑えられます。愛着のある布団を長く使えるので経済的です。例えば、同じサイズの新品の羽毛布団を購入すると、10万円程度の費用がかかるケースも少なくありません。一方、リフォームなら新品購入の6割程度で済むため、コストパフォーマンスに優れています。コストを抑えつつ、愛着のある羽毛布団を長く使えます。

サイズや生地の変更も可能

羽毛布団のリフォームでは、洗浄や羽毛の補充だけでなく、サイズや生地を変更できることも大きな魅力です。例えば、長年使い続けてきた羽毛布団が大きなサイズだと、年数が経つにつれて扱いにくくなる場合があります。そのようなときはリフォームでシングルサイズなど、適度なサイズに変更できます。また、生地の色や柄、素材を変更することも可能です。家族の人数や部屋のインテリアが変わった際は、新しい生地に変更して気分を一新することもおすすめです。リフォームでは比較的自由にサイズや生地を変更できるため、長年使い慣れた羽毛布団を手放すことなく、新しい生活スタイルに合わせて生まれ変わらせることができるのです。

リフォームの流れ

事前診断・相談

羽毛布団のリフォームを依頼する際は、まず事前診断を受けることをおすすめします。専門業者が羽毛の傷みや汚れ具合、カビの有無など、羽毛布団の状態を細かくチェックしてリフォームの可否を判断します。さらに、サイズ変更の希望なども伺いながら、診断結果に基づき適切なリフォームプランを提案します。

実際に羽毛布団を見ないとわからない部分も多いため、事前相談はとても重要です。布団の状態によってはリフォームを断られる場合があります。

羽毛布団の解体と羽毛の洗浄・乾燥

リフォームは、預かった羽毛布団を洗浄することから始まります。繊維の1本1本まで行きわたるよう徹底的に洗浄します。その後、大量の空気を送り込む特殊な乾燥機で水分を飛ばします。この洗浄と乾燥の工程で、羽毛は新品のような状態に生まれ変わります。

補充羽毛の投入・衛生加工

除塵を行い、抗菌・防臭・防カビ加工を施します。これにより、衛生面での安心感が高まります。

その後、希望のグレードに応じた補充用の羽毛を投入します。

羽毛の充填・縫製と検品

希望に応じて選んだ新しい側生地に羽毛を充填し、丁寧に縫製を施します。充填量や形状をチェック・検品し、不備がないことを確認します。こうしてリフォームされた羽毛布団は、新品同様の暖かさと品質に生まれ変わります。